なぜ「シンプル・イズ・ベスト」なのか考えてみた
「シンプル・イズ・ベスト」
たまに耳にする「シンプル・イズ・ベスト」。
そしてミニマリストもシンプルさを好む傾向にあります。
一方で専門家、スペシャリストがすごいと言われる場合が多いのも事実だと思います。
テレビなどでは何があるとすぐ専門家が出てきて話ています。
僕も複雑なことをサラッとこなしてしまうスペシャリストに憧れる気持ちもあります。
でもシンプルなのが好きです(笑)
個人的なイメージですが、それぞれの特徴を対照的かつすごく大雑把に捉えるなら以下のような形になるのではないかと思っています。
<シンプルさ>
・わかりやすい
・実行しやすい
・汎用性がある
・大当たりしない代わりに大きく外れることも少ない
・比較的誰にでもできる
<スペシャリスト(複雑さ)>
・わかりにくい(高度な内容)
・実行するには一定の環境が必要
・1つのことに特化している
・大当たりになる事もあるが、全く役に立たないこともある
・一定の訓練をした人しかできない
仕事を除いた生活場面で言えば、8割以上の場面で専門的な知識や訓練(例えばジャンボジェット機の操作方法など)を必要とする場面はないと思います。
何かを買うのも、食べるのも、寝るのも、特別な理由や状況などでなければ意識せずできると思います。
生活場面で言えば生きるのに必要なのは基本的に食べて寝ることなので、複雑なことは必要なく、その点では複雑さは要らず、シンプル・イズ・ベストです。
ただシンプル・イズ・ベストが使われる場面としては、何か問題が起こって悩んでいる状況が多いのではないかと思います。
その場合はなぜ、シンプル・イズ・ベストなのでしょうか。
もちろん状況によって理由はあると思いますが、基本的に人間の脳はシングルタスクということが大きいと考えています。
実はマルチタスクができていると思っていても実際には脳はAに注意を向け、次にBに注意を向けるという形でシングルタスクを交互に行っているそうです。結果としてタスクを実行する精度が下がってしまう可能性が高まります。
マルチタスクの話は余談で話を戻すと、専門性にもつながる「複雑さ」は分からない状態を引き起こし、分からないと実際に行動する時にハードルが上がり、行動の精度も下がります。
また人間の直感は7割正しいと言われています(正しいの定義は色々あると思いますが、この場合は状況に適していると考えます)。
実際にプロの棋士は直感で次の手が浮かび、この手が良い手がどうかを確かめるのに手を読むそうです。
僕たちも何か悩んでいるときも色々考えた結果、はじめに浮かんだアイデアが一番良いということが往々にあるのではないでしょうか。
上記の点から考えると、結論としてはシンプル・イズ・ベストはうまく行く可能性が高いこと(はじめのアイデア)をシングルタスクで集中して取り組むことで、良い結果につながりやすいということではないかと思います。
シンプルさについて考えてみましたが、この記事自体が複雑な感じになってしまいました(^_^;)
シンプルにまとめると、
「直感を信じて全力を出す」
「わかりやすいのが一番いい」
「誰にでもできることが役に立つ」
といった感じでしょうか。
個人的には「誰にでもできることが役に立つ」が一番しっくりきます。
読んでいただきありがとうございました。